クラウドへの接続
京都大学では色々なクラウドサービスが利用できます.ここでは, Amazon S3クラウドサービス RDMDrive を利用しましょう.RDMDriveを利用する形態はいろいろあります.大きな違いは
- 教員が実施している研究の「プロジェクト」に参加する.ファイルサイズがとても大きいが,教員の許可でアクセス権をもらわなければなりません.
- 学生個人のアカウントを利用する.自分個人のデータも入れられますが,ファイル許容量は小さい.
それぞれの方法で,上のリンクをたぐって,アカウントにログインしてください.使い方にもいろいろな違いがあります.が,まず注意点から:
注意
クラウドを使う場合, いくつかの注意点があります.
共有されているのだから他人のファイルを変更するな
クラウドでは,ファイルを共有します.それはダウンロードしたファイルではなく,共有のファイルやフォルダです.「これ僕のじゃない」といって君が消すと,持ち主のPCからも,消えます.
クソみたいなファイル名をつけるな
クソみたいなファイル名とは, [] とか () とか / とか, 特殊な文字を含むファイル名です. 日本語も,変な文字を選択すると,困ったことになる場合があります. 絶対安全な文字は, a-z A-Z 0-9 _ ですね.Windowsが混じると+- \ は危険ですね.*, %, @, ?, !, &, <, > も困ることがあります. スペース( )も,エラーの元です.んまあ,近年びっくりするようなファイル名でも正常動作するケースは増えてきたので, 保守的に謎ファイル名にするか,現代的にクソファイル名にするか,は個人の自由である.
愉快な属性をつけるな
といっても自分でつけるわけはないのだが,AirDropとか何らかの操作で, ごくまれに付いてしまうことがあり,その属性があるとRDMDriveが暴走する場合がある.なんか変だ?と思ったら, そのファイルのターミナルで ls -l してみて
MyMac % ls -l
-rw-r--r--+ 1 sugimoto staff 451235 8 19 2024 owfd_01.pdf ←変な+がつく
-rw-r--r-- 1 sugimoto staff 2236118 6 27 2024 れーざー.HEIC
drwxr-xr-x@ 6 sugimoto staff 192 1 30 2025 B4 ←変な@がつく
ファイルは, chat-GPTに聞いて, xattr とか chmod -N とかで拡張属性消したいとかお願いしてください.拡張属性つきのフォルダーで作業して作成したフォルダーやファイルには,同じ拡張属性がつきますので,ほっとくと増殖して大変です.少数派のうちに殲滅しましょう.
ブラウザで利用する
ブラウザでログインして利用する方法です.
- RDMDriveの最も基本的な利用方法であり,各種設定なども,ここで行います.
- ファイルを利用するという点では,今ひとつ.使うたびに,クラウドのファイルをダウンロードしたりアップロードしなければなりません.
- アップロードし忘れると,他人が「見えない」とか言ってきて面倒です.
- そのダウンロードしたフォルダーで編集を加えても,そのファイルは,あなたのパソコンにあるだけなので・・・
- Web(HTTP)経由でアクセスするので,なぜかファイル名として使えない文字があり,ちょっとどうなってんのかわからないです.
WebDAVで利用する
Macは,クラウドサービスをFinderに接続できます.Finderに接続する方法はこちら.まるで自分のパソコンに,そのファイルがあるかのように使えます.WebDAVといいます.
- 使えますが,ファイルを読み書きするたびにネットワークにアクセスするので,少々遅い.
- ネットワークにアクセスできなければ,そのお目当てのファイルにはアクセスできないです.
- そのファイルはあなたのPCにあるわけではないので,あなたのパソコンのSSDを無駄遣いすることはありません.
- そのフォルダーで,他人様のフォルダーやファイルを消すと,他人様のPCからもデータは消えます.
- 間違って消さないでね
アプリで利用する
MacやWindows, Linuxでは, アプリがあります.ここに従ってインストールしていると
- ネットワークが繋がっている時に,適宜パソコンのファイルと同期します.
- そのファイルはあなたのPCにコピーが存在するので,あなたのパソコンのSSDを圧迫するかもしれません.
- そのファイルはあなたのPCにコピーが存在するので,ネットワークが繋がってない時でも,作業できます.
- あなたのPCでファイルを編集したり消したりすると,クラウドや,接続している皆様のPCでも編集されたり消えたりします.
- うっかり,他人のファイルを消さないでね!
- ネットワークの速度に依存しないので,可視化や編集は普通に可能です.
バックアップ
どうやら情報機構にやる気はなさそうなので, 毎月, ここにバックアップを行うことにした.
2025年9月以前
京都大学が運営しているクラウドサービス nextcloud を利用しましょう.これを利用すれば,研究チーム内でのファイルの共有が簡単にできます.
NextCloudは2025年8月末にEND-OF-LIFEします.RDMDriveに移動しましょう.
| 添付 | サイズ |
|---|---|
| rdm_drive_admin_manual_20250516_0.pdf | 973.2 KB |