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英文文書の作成

  1. 【ファイル】【新規】
  2. 【文書】【設定】で,以下の設定を行います
    1. 【文書クラス】
      • 【文書クラス】Article
      • 【グラフィックドライバ】pdflatex
    2. 【言語】
      • 【言語】英語
    3. 【出力】
      • 【規定出力形式】pdflatex
    4. 【適用】
  3. ここをクリックすれば,表示されるはずです.
  4. 【ファイル】【書き出し】【PDFlatex】でPDFふぁいるができます.

★英語文化圏では,dvipdfm, dvipdfmx は,ほとんど利用されません(pdflatexに比べて,特に利点が無いので・・・日本語を組版する場合には,大きく違いますがね).dvipdfmに設定したTeXファイルは,提出先で異常な処理が行われる確率が高くなります.その結果,図の位置がずれたり消失します,PDFファイルだけを提出することが完全に確定している場合を除き,DVIPDFM系統を利用してはなりません!⊃⊃⊃

以下では,代表的な操作例を示します.

REVTEX4

revtexは,APS(米国物理学会)の定める論文原稿入力書式です.REVTEXを入力するには, MacTeX2020 と LyX2.3.5.2 が必要です.

【ファイル】【新規(テンプレート使用)】で【systemtemplaces】からrevtex-4-1.lyxを選択できます.4.2はないのかよ.まあいいや.で,テンプレートはできるんだけど,そのままではビルドできません.その理由は

  • ReVTeX4.1に対応しているという誤解を招くように,メニューやファイル名がReVTeX4.1となる
  • 実際,テンプレートの内部では,ReVTeX4.1を使用する設定になっている
  • ところが,テンプレートの本文はReVTeX4.2でしか動作しない設定になっている
  • 従って,ビルドしようとすると,エラーする.

馬鹿じゃね?直しましょう.作成したRevTeX4.1のフリをした新規ファイルの【文書】【設定】【文書クラス】を,【ReVTeX4.1】から【ReVTeX4.2】に訂正し,保存して読み込みます.正常に読み込まれると,次の感じ:

REV42

「未知」だとか「赤ラベル」とかが出てたら失敗しています.成功していたら,問題なくビルドできます.さあ早速ハッピーライティングだよ〜ん.てゆうかさ.善意でアップしてくれている誰かさんよぉ.ReVTeX4.2でしか動かないサンプルになったんだったら,ファイル名くらいReVTeX4.2にしといてくれよ.お願いだからさ.

ところで, 投稿先雑誌によって文書オプションが違います.

  • Physics of Fluids:  【文書】【設定】【文書クラス】【クラスオプション】で
    • aip,amsmath,amssymb,preprint   投稿時のスタイル
    • aip,amsmath,amssymb,reprint  自作でResearhGateなどに投げるときのスタイル
  • Physical Reviews

AIPPROC

AIPPROCは,AIP(米国物理協会 ⊃ APS)が発行する,学会別刷の書式です.残念ながらTeXLive2016にも入っていませんので,インストールしましょう.AIPのWebサイトから, 2015年バージョンをダウンロードします.残念ながら他の標準的パッケージと同時使用が困難なので,適宜訂正します.具体的には patch コマンドで訂正します.訂正後はこれです.面倒なら,これをインストールしましょう.

  • 新しいAIP-PROC(2015)
    • ファイルを展開するとaip_cp_2015というフォルダができる
    • sudo mv aip_cp_2015 /usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/local/
    • cd /usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/local/aip_cp_2015
    • sudo mkdir ../../../../bibtex/bst/local/aip-cp-2015
    • sudo mv aipnum-cp.bst ../../../../bibtex/bst/local/aip-cp-2015
    • sudo mktexlsr
    • ここまでで,AIP-PROCがTeXで使え・・・ないんだよなあ,これが
      • このままでは,なぜかaip_cp_2015パッケージに添付の sample.tex がコンパイルできない.
      • sample.tex の \begin{document} の前に,\AtBeginDocument{\renewcommand\thetabnotecount{\alph{tabnotecount}}} を入れると,なぜか動作する.
      • デフォルトでは\AtBeginDocument{\renewcommand\thetabnotecount{\fnsymbol{tabnotecount}}} になっているのだが,どういうわけかメモリーが溢れる
      • まあテーブルに脚注を入れる時の話だしな・・・どうでもいいけど
    • aip_cp_2015.layout
    • サンプルLyXファイルはこちら
  • 古いAIP-PROC(2001)
    • ファイルを展開すると, distribというフォルダができる
    • sudo cp -r distrib /usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/local/aipproc/2001
    • cd /usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/local/aipproc/2001
    • sudo initex aipproc.ins
    • sudo mkdir -p ../../../../../bibtex/bst/local/aipproc/2001
    • sudo mv *bst ../../../../../bibtex/bst/local/aipproc/2001
    • sudo mktexlsr
    • aipproc.layout を ~/Library/Application Support/LyXお前のバージョン/layouts にコピー
    • LyXを起動し,【ツール】【環境構成】してLyXを再起動

ELSARTICLE

elsarticleは,かのElsevier帝國に献上すべきTeXフォーマットです.

  • 【ファイル】【新規(ひな形使用)】でelsartcileを選択すれば利用可能です.

Springer Nature

Springer Natureの形式は添付の lyx-sn2.zip/sn-article.pdf にインストール方法が書いてあります.

JFM

Journal of Fluid Mechanicsです.LyXにはケンブリッジ系のテンプレートが何もありませんので, 強制インストールするしかないですかね.にゃお,

JFM V1.27は2006年製であり, LuaLaTeXには対応しません. pdflatex を使う必要があります.

ううんと?

  • sudo mkdir /usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/local/jfm
  • sudo cp jfm.cls /usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/local/jfm/
  • sudo cp upmath.sty /usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/local/jfm/
  • sudo mkdir /usr/local/texlive/texmf-local/bibtex/bst/local/jfm
  • sudo mkdir /usr/local/texlive/texmf-local/bibtex/bib/local/jfm
  • sudo cp jfm.bst /usr/local/texlive/texmf-local/bibtex/bst/local/jfm
  • sudo cp jfm.bib /usr/local/texlive/texmf-local/bibtex/bib/local/jfm
  • sudo mktexlsr

ううん?まともに動かないな.誰か作ってくれないのかな.

 

File attachments
添付 サイズ
AIPPROC V1.2 (2001年版) 164.83 KB
aip_cp_2015.zip 676.61 KB
aipproc.layout.gz 192 バイト
aip_cp_2015.layout.gz 197 バイト
aip-cp-fd-patch1.patch_.gz 837 バイト
sample.zip 21.8 KB
2017-03-29 12.54.11.png 155.84 KB
lyx-sn2.zip 523.18 KB