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気体論スキーム

圧縮性ナビエ・ストークス方程式に対する高精度気体論スキームを開発している.セル境界での数値流束の不連続の取り扱いを工夫することにより,衝撃波問題ならびに境界層問題のどちらにも少ない格子点で良い結果を与える新しい気体論スキームを構成することができる.現在,本スキームを前面ステップまわりの超音速流の計算など,より実際的な問題に適用している.

前面ステップ周りの超音速気流(クリックして拡大)
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また,希薄気体流に対するハイブリッド法にも気体論スキームを適用している.すなわち,例えば平板を過ぎる希薄気体流の計算では,平板近傍の非平衡流の計算にBGK方程式に基づく差分法,その外部領域の平衡流に近い領域の計算に気体論スキームを用いて,計算時間の効率化を図っている.